ベトナム最新レポート:その① 「外国人向けゲストハウス」
2016.01.26 経営情報先週末にかけて4-5日間、ベトナムへ市場調査に行ってきました。
今ベトナムは経済成長著しい一番勢いのある国の一つ。
私は以前から個人的にこの国に興味がありましたが、
今回具体的な仕事の話がありましたので、
市場調査を兼ねて約3-4年ぶりにベトナムを訪れてきました。
ベトナム最新状況のレポートや、色々と気づいたことなどをシェアしたいと思います。
私がベトナムへ初めて行ったのは、20数年前の大学生の時。
丁度ドイモイと呼ばれる経済革新政策が推進され始めた時で、
リックサック一つ背負い、
南のメコンデルタから、
北の中国国境近くの山岳地帯の少数民族の住むエリアまで
バスや電車に揺られながら旅したものでした。
その後も、フランシス・コッポラの映画
“Apocalypse Now”(邦題)「地獄の黙示録」
のサーフィンのシーンで出てきた波を探して、
何度かウロウロしたことがありました。
9年ほど前に、
日本にも何年か住んだことのあるオーストラリア人の
アレックス君と意気投合し、
ベトナム中部で波のリサーチをかなり本格的にやり、
今のところベトナムで一番のサーフィンポイントであろう
と思われる、500m以上乗れるポイントを見つけることが出来ました。
http://koheisansurf.com/surftravel_indochina.htm
その後、アレックスはベトナム人の奥さんを持ち、
ベトナムの首都ハノイに住んでおりましたが、
1年ほど前から中部の地方都市クイニョンの近くで、
オンザビーチのゲストハウスを始めました。
http://www.havenvietnam.com/
今回の旅の目的の一つは、
このアレックスと再会し、
彼のビジネスを実際に見てくることでした。
空港に出迎えに来てくれた彼の案内で、
早速現地に向かいます。
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市街地から車で20分程離れたところにある、
こじんまりとした静かなビーチには、
オープンエアーのレストラン・バーと、
程よく植えられた木の木陰が気持ちのよい
素敵な空間が広がっていました。
お客さんは、
欧米からの若者バックパッカーが中心で、
宿泊料金は、
一番安いドミトリータイプのシェアルームでは一泊2200円、
バストイレ付きのプライベートルームでは一泊5000円となっています。
宿泊料だけでは安くてあまり儲からないような気がしますが、
この宿は周辺にビーチ以外何もないので、
逆にビーチで数日ゆっくりしたい人が集まってくることから、
宿泊施設内での滞在時間がとても長いのが特徴です。
ですので、飲み物や食べ物をほとんど
施設内のレストランで注文することになります。
街中の地元価格からすると数倍の価格設定ですが、
欧米の旅行者はとにかくよく飲みますし、
その辺はケチりません。
結果、宿泊自体はさほど儲かっていなくても、
飲食の売上で稼ぐという仕組みが出来ています。
日本とは違い、人件費はやはりかなり安いので、
スタッフもたくさん確保しておくことが出来ます。
例えば、ベトナム人のウエイトレスやシェフへの支払いは、
月80ドル~150ドル程ですので、
月9000円から17000円程です。
外国人のマネジャーやスタッフも
数人雇っていますが、給与はベトナム人スタッフの数倍と
いうところです。
人件費がかなり安く押さえられる点と、
初期投資が低くで抑えられる点はかなり魅力的です。
反面、やはり外国ということで、
日本では当たり前であることがそうではなかったり、
ベトナム人従業員を教育し、管理するという点でも
かなりの労力を必要とします。
しかし、経済成長著しい東南アジアの国では、
まさに日本の高度成長期のような勢いですべてが発展しています。
ゴルフで例えれば、
フォローの風を利用して飛距離を延ばせるように、
追い風に乗ってビジネスを成長させていけるというのは、
若い経営者はもちろん魅力的ですし、
事業の先行きに行き詰まりを感じている中小企業にとっても、
一つの手掛かりとなるのではないでしょうか?
実際、このアレックス君も初期投資は
約2年で回収できる見込みだと
鼻息が荒いです(笑)
今回は、他にも色々現地事情なども見てきましたので、
次回以降の記事で、まさに「ベトナムの今」を見てきた
最新情報をシェアしていきたいと思います。
2016-01-26