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インバウンド・訪日客対策してますか?

2016.02.26 経営情報

先日、大阪へ出張に行ってきました。

東京へは毎月行っていますが、大阪で泊まるのは久しぶりでした。

東京・大阪はインバウンド・訪日客の増加でホテルがとりにくいと言われますが、それでも東京はホテルの数が多いので、探せば何かしら見つかります。

ところが、平日水曜日大阪でホテルを予約しようとすると、空き部屋がない!

本当にありません。どこも一杯です。

予定していたエリアはあきらめ、しかたなくもう少し離れたエリアのホテルをなんとか予約しました。

大阪はホテルの数が少ない分、本当に供給が追いついていない感じでした。

宿泊したホテルも、中国人・韓国人の観光客がほとんどでした。

そんな感じで、やはり出張すると、そんなインバウンド効果をひしひしと実感します。

 

そんな中、各メディアもインバウンド対策の大切さを報道しています。

今日の新聞報道の中から、そんなインバウンド対策・外国人観光客対策の関連記事を3つピックアップしてご紹介します。

 

まず1つ目は、飲食店の取り組みから。

煙がもうもうと立ち上がる焼き鳥屋さんは、外国人にとっても視覚とにおいで五感を刺激でき、わかり易いので人気のひとつです。

また、チキンが嫌いな人は少ないので、お客さんの幅も広がります。

過剰なサービスの高級店ではなく、カジュアルに日本らしい雰囲気を楽しめるお店で、お客さんが自然体でいられるお店づくりが受けているようです。

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(日経MJ 平成28年2月26日より)

さらに、その見せ方・演出には徹底的にこだわっているところがポイントです。

くつろげる雰囲気を醸し出すためのお店つくりのためには、小物から商品の見せ方までこだわり、さらに調理をエンターテインメント化しています。

おいしそうな匂いが漂ってきたり、いかにも賑やかで盛り上がっているお店を見かけたら、誰だってちょっと行ってみたくなりますよね。

「徹底的にお客の目線になって気になる要素を意識することが、良い店づくりつながる」

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2つ目の取り組みは、医療機関です。

外国人客がなぜ医療機関へ?と思うかもしれませんが、ありきたりの観光に飽き足らない外国人観光客の関心は、モノ消費からコト消費へと拡がってきています。

最新のヘアスタイルや美容技術を体験するために外国人観光客が日本の美容院を訪れているという記事は前にご紹介しました。
http://shirakawa-office.com/20160215-468

本国では受けることの出来ない最新の医療技術を、信頼性の高い日本の医療機関で受けることが、アジア圏の富裕層から注目されています。

日本の人間ドックは精度やサービスの質が高いと海外では評判で、50~60歳代の富裕層を中心に人気を集めているようです。

このような潜在的な需要に対して、中国対応の予約サイトを開設することで対応しています。

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(日経MJ 平成28年2月26日より)

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最後3つ目は、百貨店の取り組みです。

少し前は、中国人観光客による「爆買い」が話題になりましたが、最近では高品質・高付加価値商品を富裕層にターゲットを絞って提供する取り組みが注目されています。

多くの訪日客の爆買いは、化粧品など価格の安い商品を買う傾向にありますが、一方で富裕層は一度に高額商品を買ってくれるので、デパートなどにとっては非常に良いお客様となるわけです。

富裕層のお客様は、値段が安いか高いかということで判断するのでなく、質の高い商品やサービスを求めていますので、そこにうまく対応できるかが鍵となります。

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(日研新聞 平成28年2月26日より)

 

いかがでしょうか?

少子高齢化の流れの中、日本経済が縮小していくことは避けられません。

一方、外国人観光客にとっては、日本は、安くて、安全で、清潔で、親切で、信頼でき、おいしくて、高品質なモノやサービスが溢れる魅力的な国です。

中小企業にとっても、今後このようなインバウンド・訪日客に対応できるかどうかが、経営の大きなポイントなってくることは間違いありません。

 

あなたは、インバウンド対策できているでしょうか?

また、その具体的な計画がありますか?