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賃貸不動産収入を3倍にする方法~Airbnb活用法その2:成功事例~

2015.12.28 経営情報

前回は、空き部屋対策としてAirbnbをご紹介しました。

Airbnb(エアー・ビー・アンド・ビー)とは、個人が所有するアパートやマンションの部屋を宿泊施設として貸し出すサイトです。
https://www.airbnb.jp/

今回は、このAirbnbを利用して、利回りの大幅改善に成功した事例をご紹介しましょう。

Airbnbを活用した事例

物件:1Kマンション(ワンルーム4畳、キッチン、トイレ、バス)
通常の家賃:月40,000円

この物件は、ごく普通のありふれたワンルームマンションです。
市街地中心部の便利な場所には立地していますが、この手の物件はたくさんありますので競合も激しく、建物が古くなってくるにつれて集客に苦労することが増えてきました。そこでオーナーは思い切ってAirbnbを試してみると、数ヵ月後には以下のような結果が出ました。

《収入》
Airbnbでの宿泊料は、一泊5,900円(1名追加で2,900円)としました。
月平均の稼動率は約60%(月18日)で、予約の半分が2名宿泊でした。
月の収入としては132,300円となり、通常の賃貸収入の3倍以上となりました。

《支出》
一方、支出の方は、クリーニング(リネン等)18,000円、光熱費・Wi-Fi代20,000円で、支出合計は38,000円となりました。

《利益》結果、月の利益は、94,300円となり大幅アップとなりました。

ただし、Airbnbを始めるに当たっての初期費用として、ベッド、布団、シーツ、タオル、シャンプー、石鹸などを用意すると、7-8万掛かりましたが、ざっと計算しても月の収支は倍以上になりますので、2-3ヶ月で回収できてしました。

ちなみに、Airbnbへ支払う手数料は宿泊料の3%+消費税となっていますが、集客効果を考えると非常に安いといえると思います(そのうち値上げされるかも知れませんが)。

ホテルとの競合について

高知市内に限っての話をすると、平日であればホテルの宿泊料も安いところがありますので、この価格は無視するわけにはいきません。
ただし、Airbnbの宿泊には複数人連泊での予約が多いということを覚えておいて下さい。
通常日本のホテルは一人一泊いくらという価格設定ですが、逆に一部屋一泊いくらという価格設定をすることにより、複数人での予約は割安感を出すことが出来ます。
また、連泊での予約は、リネン交換や清掃の回数を減らすことでコストを削減することが出来ます。

田舎物件が人気

また、特筆しておきたいのは、何度か訪日経験のある外国人旅行者は、従来のありきたりの日本観光には飽き足りて、多様な日本観光を楽しみたいというニーズが高まっていることです。

Airbnbの高知県内にリストされている物件をみればわかりますが、通常旅行客があまり行かないような不便なところにある、いわゆる田舎物件が「民泊」施設として人気があります。

外国人観光客だけでなく、東京などの大都市に住むファミリーやカップルにとっても、高知の田舎暮らしを体験できるような宿泊施設は魅力的なのです。

民泊ならでは付加価値

どこへいっても同じような部屋で同じようなサービスのありきたりのホテルでなく、旅行先で出会った人と触れ合える体験こそが、民泊ならではの付加価値となります。

地元の住人だからこそ紹介できる情報や、オーナー家族とのふれあいといった何気ないことが、旅行者にとっては新鮮であり、満足感につながります。

自分で集客アップをすることができる

また、Airbnbの特徴として、その宿泊先の実際の利用者からのコメントが掲載される点があります。これから宿泊先を選ぼうとする見込み客にとっては、この第三者による口コミや評価は非常に重要なポイントとなります。

実際に来てくれたお客様に満足してもらうことで、次の見込み客を呼び込めるという点において、まさに自分の努力が次の収入アップに直接反映される画期的な方法だといえるでしょう。

しかし一方では、このAirbnbを利用した「民泊」に関わるトラブルもあります。

次回は、Airbnbに関するトラブル事例や、法的制度をご紹介します。

2015-12-26