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「心理的安全性」~リーダーは率先して恥をかけ!~

2023.06.23 経営情報

今年も早、前半戦が終わろうとしています。

幣事務所では、昨年より本格的な組織改革に取り組み、ようやく会社の仕組みづくりの土台ができたかなというところまで来ました。

まだまだ改良改善を積み重ねていかねばならないことも多いですが、やみくもに突き進んできた数年前と比べると、大分組織づくりが進んだなと感じています。

近年の人手不足は、経営者の方の共通の悩みであり、今後の経営を左右する大きな課題ですが、やはり「人」というところでは思い悩むこともしょっちゅうだと思います。

「心理的安全性」という言葉を、組織マネジメントの分野で耳にすることが最近増えてきたかと思います。
チームの心理的安全性が高まると、会社内の風通しが良くなり、新しいことに挑戦する気運が生まれる。そうすることで組織全体の生産性が向上するというものです。

いわゆる「Z世代」と言われる若者世代への対応に頭を悩ませることも多いかと思いますが、しかしここで勘違いしてはいけないのは、「ダメ出しをしてはいけない」「ネガティブなことを言ってはいけない」と彼らとの関りの濃度を薄めてしまうことです。心理的安全性が下がることを気にするあまり、部下に対して言うべきことを言わないのでは、逆に組織内のコミュニケーションがなくなり、かえって「物言えぬ組織」になってしまいます。

社員にしても、「無知だと思われる」「無能だと思われる」と心配するあまり、自発的な発言や行動ができないのでは、組織全体が硬直してしまいます。

恥をかいたり、失敗したりするのは、裏を返せばチャレンジした証拠です。恥をかかないように、失敗をしないようにと思ってばかりいると、成長には不可欠な挑戦ができなくなってしまいます。だからこそ、リーダーが率先して挑戦し、恥をかくことを恐れない姿勢を示すことが大切だと思います。

もちろん、失敗から学び、次の挑戦へと活かそうとする姿勢を見せ続けることは大切ですが、完璧なリーダーでなくても、このような姿勢を示していけるリーダーであれば、自然と部下もリーダーのマインドを共有し、チャレンジ精神を忘れずに行動してくれるはず。

リーダー自らが、
「恥をかいてもいい」
「失敗を恐れず挑戦する」
「失敗から学び、次の改善・挑戦に活かしていく」
という精神を行動で示し、会社組織内で共有できれば、おのずと心理的安全性が向上するのではと思います。

「リーダーは率先して恥をかけ!」
この言葉を意識して、今年度後半戦を戦っていきたいと思います。

20230623 リーダーは率先して恥をかけ 日経新聞