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苦しみの先に光はある

2022.09.20 セミナー情報経営情報

先日読んだ本が大変面白かったので、ぜひご紹介したいと思います。

矢野隆著「大ぼら吹きの城」角川書店

後の豊臣秀吉である、若き日の木下藤吉郎。

身分の低い藤吉郎が、侍たちから蔑まれながら、自らの力でのし上がっていく様を描いた小説です。

織田信長による美濃侵攻にあたって、木下藤吉郎がわずかな期間でこの地に城を築いたと伝えられており、これがいわゆる墨俣一夜城として語り継がれています。

信長はこの城を足掛かりとして、美濃攻略に成功し、藤吉郎も出世の道を開いたとされています。

白川は、司馬遼太郎の太閤記を読んでから、この藤吉郎の大ファンになりました。

 

会社内で新しいことに取り組んだり、改革をしようとすると、必ずや問題や障害、逆境・困難が現れます。

それは社外のお客様からのクレームであったり、社内にも改革に反対する人が現れます。

しかし、それらの問題、障害、逆境、困難が現れても、絶対にやり抜いて成功するぞ!という強い信念を持つことが必要です。

 

人から「大ぼら吹き」と笑われながらも、自らの才覚と努力で、次々に自分の夢を現実化していく藤吉郎の姿に、経営者としてのあるべき姿を教えられるような気がしています。

墨俣城築城についても、実際には大変な苦労があったようですが、この本はその時のエピソードを大きく取り上げた物語となっています。

詳細は、ぜひ原本を読んでいただきたいのですが、私白川が感動した藤吉郎のセリフをいくつかご紹介いたします。

 

「某(それがし)の目指す場所は、日々を漫然とすごしておるだけでは辿り着けぬ遠いところにありまする。某のような者がそこへゆくためには、人ができることをやっておってはならぬのです」

誰にもやらないことをやる。
その末にしか、天下人になるという大法螺はまことにすることができない。

思い描け。できあがった城を見ながら一緒に高笑いする己の姿を。

「この苦しみの先に光はあるっ」

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